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2014年8月17日日曜日

首飾り  La parure 1885年 モーパッサン

首飾り
 La parure 1885
モーパッサン

ボヴァリー夫人のような退屈な主婦生活から逃れて華やかな社交界やに出たいという願望からはじまり破滅への途というものにも近いかも知れません。
でもボヴァリー夫人とは異なる点は、この主人公は、危うく破滅しかけたにしても、決して破滅したわけではない点にあります。彼女は、夫と協力して、10年間、借りを返すために倹約と労働に励んだのです。それで、借金は利子もつけて完済したのでした。
この作品は、『ボヴァリー』夫人のパロディーのようなところがあるのではないでしょうか。

※『ボヴァリー夫人』1857年 フロベール作