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2016年10月17日月曜日

ダンテの数へのこだわりについて




 地獄、煉獄、天国がそれぞれ33のカントー(歌)からなります。キリスト在世が33年であったことにちなんでいると考えられています。そして33×3=99です。9といえばダンテの『新生』で何度も出てくる重要な数字でした。9は3×3=9ということであり、三位一体の聖なる数字「3」から派生しています。地獄篇では序歌が1つついているので、99+1=100となります。100という数字、これはおそらく完全を表しているようです。





・ウィキペディアから引用しますとつぎのようです。

「詩行全体にわたって、三行を一連とする「三行韻詩」あるいは「三韻句法」(テルツァ・リーマ)の詩型が用いられている。各行は11音節から成り、3行が一まとまりとなって、三行連句の脚韻が aba bcb cdc と次々に韻を踏んでいって鎖状に連なるという押韻形式である。各歌の末尾のみ3+1行で、 xyx yzy z という韻によって締めくくられる。したがって、各歌は3n+1行から成る。このように、『神曲』は細部から全体の構成まで作品の隅々において、聖なる数「3」が貫かれており、幾何学的構成美を見せている。」



神曲の初版(1472年4月11日発行)